学生ローンの返済
学生ローンで借りたからには、返済は責任を持ってやらなければならない。
当然の話だ。
しかし、学生ローンで借りた者のうち、9割はマジメに返済をするのだが、1割は延滞が発生するものである。
これは、統計学的にハッキリとしたものであって、学生ローンに限らず、大手の消費者金融でも言える事である。
(もちろん、会社によっては2割を超す場合もあるが、顧客の数が増えれば、ほぼ1割に近い数字になると思われる)
返済が遅れると、これも当然だが督促をされる。
督促の質量は延滞日数に比例し、長期化するほど厳しいものとなっていく仕組みだ。
2~3週間程度の短いものであれば電話1本入れておけば、特におとがめもないし罰則もほとんどない。
しかし、これが数か月単位となると、その内容は厳しいものとなっていく。
基本、学生ローンの返済は1ヶ月に一度、利息以上の返済をキッチリ守れば、元金は自由に支払える。
しかし、返済の遅延でペナルティを受けるごとに、利息だけの返済が認められなくなる場合がある。
遅延日数が多くなるにつれ、ペナルティの内容も厳しいものとなっていく。
はじめのうちは携帯電話に電話がきたり、封書で催告される程度だが、あるラインを超えると信用情報にブラック情報が登録されたり、最終的には裁判等の思い処分が科せられるのだ。
これを回避するには、やはり誠意を持って相談する事が一番である。
誠意ある態度は相手に確実に伝わるので、本来ならば受け入れられない相談も、受け入れてもらえるかもしれない。
例えば、利息をタダにしてもらうといった超例外的な処置も、この業界では頻繁に行われている事実がある。
これはどういう事かというと、例えば多重債務者で、どうやっても返済が困難と思われる場合、あるいは、重い病気やケガなどの場合も相談の余地がある一例だ。
このような場合は、無理をしないで紳士的な態度で相談をした方が良い。
横柄な態度は禁物である。
長期延滞者の場合、学生ローンからすればお客ではないのである。
無論、その後の返済をキッチリやれば、お客として相談にのってもらえるが、返済をしていない段階では、もはやお客ではなく、迷惑な存在なのである。
そのことは認めるべきだが、もうやってしまったものはしょうがない。
そこで、じゃあこれからどうする?という話で、横柄な態度と紳士的な態度では、学生ローン側が示す条件に違いが出ても文句は言えないのである。
ここで大事なのは、自分は悪くないのか?と、自分を問い詰める事である。
そもそも、トラブルとなるケースの9割以上は延滞が原因である。
きちんと支払いをしていれば、トラブルどころか金利が安くなったり、利用限度額の増額等、サービス対象となるのに・・だ。
まず、支払いを遅れた自分が悪いという事を、素直に認めること。
そして、今後マジメに返済をしていくという意思を、きちんと学生ローンに伝えること。
そうすれば、学生ローンもたとえ長期延滞だろうと、裁判にかけたり、強制執行を実行したりという荒っぽい取り立てはしないはずだ。
少々厳しい言い方をしてしまったが、支払いを延滞する人には共通点がある。
「だらしない」という事だ。
几帳面な人とだらしない人では、必ず返済状況に歴然とした差が出てくるものである。
その辺を、今一度考えてみるのも悪くはないのではないだろうか。